『自己治癒力を高める医療: 病気になるプロセスに寄り添う 』小西康弘(著)を読みました-その2
『自己治癒力を高める医療: 病気になるプロセスに寄り添う 』小西康弘(著)を読みました。
病気になるプロセスが川の流れに例えられていて
環境、生活習慣、加齢
↓
上流 心身ストレス
↓
中流 自己治癒力の低下
↓
となっています。
”がん ”というのも、自己治癒力が低下したために、おこる病気です。
毎日3000-6000個のがん細胞ができていますが、通常はそれが、自己治癒力で、自動的に排除されているため、癌にはなりません。
がん細胞ができること自体は異常ではありませんが、がん細胞を排除するシステムが正常に働かなくなってしまうことが問題となるようです。
自己治癒力を回復することで、がん細胞を排除するシステムが回復していくそうです。
自己治癒力が低下する、一つの要因として、活性酸素が高い状態にある。(活性酸素はまわりから電子を奪い、まわりのものを酸化させる作用があります。)つまり、体が酸化しやすい状態にある。ということがあります。
自己治癒力の構成成分の、脂質、核酸、蛋白質は酸化してしまうと、十分に機能することができなくなって、自己治癒力が低下してしまうのです。
体の酸化しやすい状態を改善するには、抗酸化物質の補充や、電子を補うなどの方法があるようです。
こうすることで、免疫細胞が働きやすい環境が整います。
自己治癒力が低下する、もう一つの要因として、低体温症があります。
低体温症になると、自律神経のバランスの乱れ、新陳代謝の低下、ミトコンドリア機能の低下、体の様々な生理機能の低下、血流悪化、酵素活性の低下などがおこり、自己治癒力が低下します。
低体温症をなおすことで、免疫細胞が働きやすい環境にすることができます。
病気になるプロセスのさらに上流の、潜在意識の部分に、自己治癒力を低下させる要因がひそんでいる場合もあるそうです。
顕在意識では、「病気を治したい」と思っていても、
潜在意識の部分で「私は病気でなければならない」「病気を治したくない」といった思いがあった場合、
潜在意識のほうが、パワーが強いため、自己治癒力が低下した状態がつづいてしまうことがあります。
自己治癒力が低下した状態を解放し、「病気は自分にとって必要なメッセージだった」と病気と和解することで、本来の自己治癒力が発揮され、病気が治りやすくなるそうです。