『がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと 』ケリー・ターナー (著)を読みました
がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと を読みました
著者が 「がんからの劇的な寛解」をした人たちをインタビューしたり、医学論文などを調査してまとめた内容が書いてあります。
がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと
「がんからの劇的な寛解」をした人たち、ほぼ全員が9つの要素を実行していたそうです。(この九項目に順位はありません)
□抜本的に食事を変える
□治療法は自分で決める
□直感に従う
□ハーブとサプリメントの力を借りる
□抑圧された感情を解き放つ
□より前向きに生きる
□周囲の人の支えを受け入れる
□自分の魂と深くつながる
□「どうしても生きたい理由」を持つ
それぞれ興味深い症例と、研究のデータなどが載っています。
最後には実践のステップとして、自分は実際何から始めればいいのかについても書いてくれています。
・がんを予防したい人
・いまがんに罹患していて、西洋医学の治療を受けている人
・いまがんに罹患していて、西洋医学を使わないと決めた人
・がんの再発を防ぎたい人
のだれにでも実践可能なことが書かれています。
ザックリまとめると以下のような感じ。
□抜本的に食事を変える
どう変えたかというと、大多数の人に共通していたのは、次の四点だそうです。
・砂糖、肉、乳製品、精製した食品を大幅に減らすか、まったく摂取しなくなった
・野菜と果物を大幅に増やした
・有機(オーガニック)食品を選ぶ
・浄水器の水を飲む
□治療法は自分で決める
治療法を決めるために必要なのは次の3原則
1 受け身にならず、自分で行動する
2 自分の意志で人生を変える
3 他人の批判に屈しない
□直感に従う
直感とは、人を危険から遠ざけたり、病から回復へと導いたりしてくれる、じつに貴重な能力。
□ハーブとサプリメントの力を借りる
劇的な寛解の経験者たちの多くが摂取していた三種類のサプリメント(医師、栄養士と要相談。食事の改善も同時に必要)
1 消化を助けるサプリメント
2 体内を浄化するサプリメント
3 免疫力を強化する作用のあるもの
□抑圧された感情を解き放つ
劇的な寛解の経験者が実践していた九つの項目のうち、身体にかかわることがたった二つ(食事を変える、ハーブやサプリメントを使う)しかなかったことです。残りの七つは、感情や精神にかかわること!
・病気とは「詰まり」である
「病気とは、わたしたち人間の身体・心・魂のどこかのレベルで詰まっているものである」 これが、がん回復者と代替治療者が共通して持っていた考えでした。
この腫瘍(詰まり)は、ただ除去するのではなく、それが生じた背景を追究し、再発を防ぐべきである──。この研究に協力してくれた人たちは、こう考えていました。
抑圧された感情には、肯定的なものも否定的なものもあります。また意識に上っていることもあれば、無意識に存在することもあります。
身体・心・魂のシステムに深く埋もれた感情を解き放つのは、容易な作業ではありません。自分がしがみついているのがどんな感情なのか、それが何に由来するのか、わたしたちは往々にしてわからないからです。
□より前向きに生きる
大切なのは、一日五分でもいいから幸せである時間をつくるということ。
一日中、いつなんどきも幸福を感じていなければ病からの回復はない、というのではありません。
がんの回復者や治療者の多くは、わたしにこう話してくれました。 「良い感情も悪い感情も、すべてを十分に感じましょう。そして、感じ尽くしたら、完全に手放すのです」
笑うのもいいみたいです。
□周囲の人の支えを受け入れる
がんの寛解経験者は、全員が、周囲の人からの愛には病んだ身体を治癒に導く力があった、と話していました。
・他者の愛とサポートを受け取る
・孤独にならないこと
・身体のふれあいには治癒を促す要素がある(ハグする、肩に手を添える、抱きしめる、痛いところをマッサージするといった行為のこと)
□自分の魂と深くつながる
身体が治癒するための最初の一歩は、わたしたちが、自分の中にある魂のエネルギーとの結びつきを強めること。
瞑想やヨガ、太極拳などの魂につながる実践は、身体の状態を向上させ(血流を改善し、睡眠の質を高め、免疫システムを強化する等)、また心の健康(ストレスを減らし、共感力を高める)にも寄与することが、科学で証明されているのです。
・深く呼吸する
・外を歩く
・イメージ誘導音楽を使う
・瞑想誘導音楽を使う
・毎日の祈り
・グループに参加する
・オンラインのグループに参加する
など
□「どうしても生きたい理由」を持つ
がんの回復者が「死にたくない」と思っていたのは事実です。けれども彼らはむしろ、心の底から「生きていたい」と願っていました。「死にたくない」と「生きていたい」。この二つの違いはささやかなようでいて、実は重要だと気がつきました。
人生を歓喜のうちに生きるには、心の奥底からの願望、あるいは使命が必要になります。人によっては、かつて持っていた願望や使命を取りもどす必要があるでしょう。多くの場合、「どうしても生きたい理由を持つ」には、人生に創造性を取りもどす必要が出てきます。
がん患者が死に意識を集中せずに、「どうしても生きたい理由」を持つなどほかのことに意識を傾ければ、その人の余命は長くなり、再発のリスクは減り、副作用は少なくなるかもしれないことを数々の研究が示しているのです。
いかがでしたか?
なるほどー。こんな研究するってすごいですよね。
でも、個人的にはなんか納得感ありますね。